「10年目のリヴァイアスパーティーへようこそ!」 レポその1

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2010.3.21(日) ピンクビッグピッグ in新宿 12時開場/13時開演
無限のリヴァイアス10周年記念のオフィシャルイベント。
朝8時の飛行機で出発、天気予報で注意報も出ていたようだったので欠航や遅延が心配でしたが、軽くジェットコースター的な重力を感じた程度で無事到着しました(ちょっと怖かった)。出版社のブログの写真入りの道案内を頼りに会場には迷うことなく到着。エレベーター前にはリアルルクスンが案内役でお出迎え(笑)。公式Twitterにも採寸したとは書いてはありましたが、マジでツヴァイの制服作ったんですね。すげぇ。今後着用の機会はあるのか……?
オフ会メンバーはどこかな?とロビーを見渡すも全くそれらしき集団を見付けられず、人の顔を覚えていないっぷりには自信があるので、5年経って皆の顔がすっかり記憶から抜け落ちてしまったのだろうか……?とぽつねんとしていたところ、開場間近になって無事ランデブーを果たすことが出来て一安心。しかし、オフ会レギュラーメンバーほぼ勢揃いの総勢16人と大所帯だったこともあり、席を全員分まとまって確保できずにあぶれてしまったんですが、同じくあぶれたもう一人と一緒に座れたので良かったです。開演までの待ち時間の間にスタッフさんへ渡す色紙を書き書き。書くことを想定していなかったので、文章が支離滅裂ですよ。
一応、ブッフェ形式でしたが、人数多いせいで取るのに時間かかるし、おかず系が切れていてご飯とパスタとデザートしかなく、結局ほとんど口にしないで終わってしまいました。ドリンクはともかく、やはりフードはなしにすべきですね。どうにもせわしないですもん。
というわけでパーティーのレポです。記憶違いやニュアンス違いもあると思いますが、その点はご了承くださいませ。

第1部 谷口監督&黒田さんのフリートーク

まず最初に11話アバン・パーティーのフーの演説とOP映像が流れました。フーの「俺達は勝ったー!」の掛け声に合わせて「勝ったー!!」「勝った!勝った!勝った!」の雄叫びはもちろんやりましたとも!

谷口監督と黒田さん登場。観客の勢いに「若干引き気味です(笑)」と黒田さん。ヒドイなあ(笑)。黒田さんは原稿カミカミでしたが、慣れてないんだから仕方ないんだよ!と。監督からは今回のパーティーを開催するに至った経緯の説明が。5周年記念でファンがリヴァイアスの上映会をやった時に黒田さんと一緒に参加したのがきっかけで、ファンがこうやってやってくれたのだから、10年後に観返してみてくださいと自ら言った手前もあるし、10周年ではこちら側からファンにお返しをできないだろうか、ということで企画を立てたそうです。ちなみにお二人は手弁当だそうで、会費は食事と場所代だと思ってくださいとのこと(キャストもノーギャラかは不明)。平井さんからのメッセージがあると見せかけて、残念ながらありませんでした(進行上はある予定だった)。関係者席には平井さんいらっしゃったらしいですけどね。

パーティーは3部構成で、第1部は時折関係者も交えつつ谷口監督と黒田さんのフリートーク
・企画書の話。インタビューにもある通り、棚から企画書が出てきたので、監督どうする?谷口でいいんじゃね?的に決まったとのこと。黒田さんのところに話が持ち込まれた時点では、ゲームとアニメが連動している企画でときメモ路線だったため、せっかくのサンライズなのに初作品がこんな軟派な内容はちょっとなーという印象だった模様。ゲーム会社は経営悪化で途中で降りてしまったが(2人がまとめたハードな企画書に引かれた説もアリ?)、結果的にはそれで良かった。
・シナリオの話。アートワークスにも掲載されていたシナリオのフロッピーに添えていた黒田さんのラクガキは、深夜にシナリオを書き上げて始発まで待っている間、何もしないとそのまま眠ってしまいそうなので暇つぶしに描いていた。作画さんはコンテで作業するので通常テキストまでは見ないが、リヴァイアスはシナリオが上がると作画さんが覘きに来ていて、ストーリーをそこまで気にしてもらえてるんだなと嬉しかったとのこと。
・作業室の話。高橋監督と一緒だったので黒田さんは緊張しつつ仕事をしていた。高橋監督はボトムズのキリコのイメージをしていたが全然違っていたとのこと。かなりの確率で部屋にビール缶が転がっていたそう。
・昴治死亡案。昴治を殺す案は最初から監督の頭にあった。ただ、それを他のスタッフに言うと頭がおかしいと思われるのは分かっていたので黙っていた。原作デビルマンは最後にヒロインが首切られて云々という展開だが、場合よってはそれぐらいになっても良いと思っていたとのこと。
・宇宙で漂流。どこかの惑星に寄ることも検討したが時間もないし、最初にゲドルゥト・フェノメーンという大ウソをついているので、とんでもSFになりすぎずにリヴァイアス号を接岸させる描写が難しかったこともあり、結果的にほぼリヴァイアス艦内のみのシーンとなった。艦内に重力がないと作画枚数も大変なことになるので、わけのわからない理屈をつけて重力制御されていることにしたとのこと。
リヴァイアス号の話題になったところで、関係者席からメカデザインの山根さん召喚。
リヴァイアス号。形が独特でデザインも細かかったので、山根さんが作画大丈夫ですか?と訊いたら止め画にしますから大丈夫ですと言われたが、OPを観ると結構動いているじゃん!と冷や汗をかいたとのこと。
リヴァイアス号はCGにする案もあったと監督。結局リヴァイアス号は手描きになり、他の部分で一部CGを使用していたが、当時サンライズはPCの環境が整っていなかったため(会社としてはネットも繋がっていなかったらしく、シナリオもフロッピーでのやり取りだった)、デザイナーさんの機材持ち込みで処理をしていた。
・ヴァイタル・ガーダー。ヴァイアとは何か?というのをデザインで表現することにかなり悩んだ模様。大きさをどうするかという話になった時、監督曰くスパロボに出た時にイデオンに勝てるような装備にしたいとあのような形になった。「そこまで考えたのに10年経ってもスパロボに出てないけどね」と黒田さんからツッコミが。
・他のヴァイア艦。青のインプルスのくるくる吶喊的な言葉は監督側から。声優さんもよくついて来たなーと思って、と監督。「だって、イイ大人が揃って『吶喊!』ですよ?」 黒田さんはそこからアイディアを膨らませて、ヴァイア艦の搭乗員はスフィクスの影響を受けておかしくなっているという設定にしたとのこと。
・黒田さんと山根さんの出会い。リヴァイアスで最初に会った時、黒田さんは緑色の髪だった。会社の罰ゲームで髪をマルチ(ゲームのキャラクター)にさせられたそうで。緑髪の時にサンライズの廊下でとあるプロデューサーとすれ違った時、あんなチャラチャラした奴とは仕事せん!と怒られたそうで(その場でかは不明)、だからボンズでは仕事出来ないんですと黒田さん。
・自分の関わった作品が好きになれることは幸せ、と山根さん。
次はテレ東の東プロデューサーを召喚。
・宇宙漂流日誌。最初にテレ東に出された企画書は明るい感じで「子供たちに夢と希望を一緒に与えて行きましょう」と言われて、バイファムだと思っていたのに、実際に出来上がったものは蝿の王だった。「サンライズもまずは放送枠を貰わないと始まらないですから、大人の駆け引きですよ」と監督。
・2種類のシナリオ。実際に放送したいA稿とダミーとしてのB稿を用意して、A稿を選ばせるように仕向けた。B稿は書いている黒田さんも訳が分からないぐらいの内容だったとのこと。
・タイトル案。当初「黒のリヴァイアス」というタイトルだったが、テレ東のエライ人から黒では夕方18時台放送でのイメージが良くないので変えてくれと言われて、10個ぐらい候補を出して検討したとのこと。実は「黒」という色には意味があって、光の三原色は重ねると白になるが、色の三原色は重ねると黒になるように、色々な人物が重なり合っていく様を表現していたとの監督の談。
・公式掲示板の管理話。すでに他の番組の掲示板を立ち上げている人にはそんなに大変じゃないよと聞いていたのに、実際に始めてみたら非常に労力がかかった。皆、人に読んで貰うことを意識して推敲した文章を投稿しているので読み応えはあった。東プロデューサー曰く「逆Twitter」。ただし、長文ばかりだったので読んでもらいたいなら短い方が良いのにとは思っていたそう。テレ東とサンライズの共同でサイトを運営していくと聞いていたのに自分ばかり作業しているとボヤいてしまうこともあったようで。
・削除の基準。荒れると辛いとは聞いていたので、荒れないようにというのは気を付けていた。これは2つ前のに喧嘩売っている内容だなーというのがあったら喧嘩両成敗で両方ともボツにしたり。監督からの注文は、個人への誹謗中傷はNG、でも作品やOPに載るようなスタッフに対する意見批判はOKというもので、その辺りは「上手くバランスを取ってもらえたので良かった」と監督。
・黒田さんの書き込みの話。黒田さんが酔っぱらってファンサイトの掲示板に書き込んだと聞いたんだけどと言う監督に、酔っぱらってたわけじゃないですよ、と黒田さん。ちなみに指令があったので公式掲示板にも書き込んだけれど、文字書いてお金貰ってるのでお金にならないことは書きたくないんですよ(笑)と。


第1部はこんなところでしょうか。最近は文章書かないので疲れます。第2部へ続く