牙-KIBA- 第42話「小さな救世主」

「おふくろの心は、いつも違う場所にあった気がする。……俺を見てくれてたことなんて、あったかな」


今回、ママン大活躍。主役の回ですね。謎に包まれていたサラのことが色々と出てきたので、まずそれらについて触れたいと思います。
サラは元々シャード世界出身かと思いきや、結局カームの人間だったようです。次回予告を見ると、ジーコは気絶させて無理矢理拉致ってきた模様。この頃のサラはニ十代前半かな。アミル・ガウルに選ばれたものとして、ジーコの厳しい修行を受けるサラ。この時のスパルタ教育を含めた自分の強引なやり方に苦い思いを抱いているから、ゼッドの修行は他人(デュマス)に任せたのかしら。
キースピリットを現在二体所有しているサラに、どうするつもりなのかと問うていたシーカーズの長老。サラはタスクの手に渡り悪用されることのないよう守る、「それがあの人の意志であったのですから」と。
回想の中のベッドに横たわる亡骸と泣き伏せるサラ。あれがゼッドの父親でしょうか。ゼッドの髪の毛は父親似のようです。しかし、サラはカームの服だということはジーコに拉致される前?後? サラの見た目からすると、亡くなったのは拉致される前かなあ。セバスチャンの「異世界の人」に「異世界って……、もしやここは」と反応していたのは、あの人から話を聞いていたのか、ゼッドと同じようにアミル・ガウルの夢を見ていたのか。まあ、この辺りはすぐ説明されるんでしょう。


シーカーズで聖なる儀式を受け、スピリット・シャディン(?)の所有者となったサギリ。まあ、普通に考えて、シャディンはキースピリットですよね。サギリとのやり取りで、トト□とメイが出会ったシーンを思い出しましたよ。というか、あの金色の最初「サーギーリー」って言ってるんだとばかり。
長老の「これからはシーカーズの一員となる身」という言葉はサラにかかってるんですよね。
サギリは「ノアとおんなじ、サギリも救世主。このスピリットがあればサギリも戦える。ノアを探しに行ける」とテンプラーへシフティング。
サギリがキースピを使わなければならなくなった時、彼女の体は耐えられるのでしょうか。作中に出てきた中では一番年少のシャードキャスターですよね。今までスピリットは持っていなかったようだし、シャードキャスターとしての修行もしていないのだろうし。サギリのシャードマークは露出していないけれども、ロイアと同じような位置にあるっぽい?


ギトラはパイプオルガンを弾きつつ初登場。「ジーム兄さん」ってまた兄弟でした。会議に出席しなくとも四天王の座から降ろされないのは、「タスカーの復活にはお前の力が必要なのだ」とジームが言っていたことも考えると、彼がタスクのキースピ所有者? タスクを裏切りそうな雰囲気をぷんぷん漂わせていますが、果たして。


相変わらず大繁盛のミッキーのパン屋。ミッキーのパンの作り方は母から教わったという話を受けて、ゼッドに「お母さんの想い出の味ってないの?」と母親の話題を振るロイアに、「そんなものはねえ」とゼッド。まあ、これは明るい話題でゼッドを少しでも浮上させようと頑張っていたのだろうし、ロイアは悪くないんじゃないかと。
謝りに来たロイアに、物心がついた時には入院していた母親のことを話すゼッド。ぽつりと呟く「……俺を見てくれてたことなんて、あったかな」というセリフが切ない。全く母の思い出がないようなのに、それでもずっとお見舞いをかかさないゼッドは健気すぎる……。


テンプラーの長老達から質問責めに遭うサギリ。幼子によってたかって質問ぶつけるなんて……。
一緒にノアを探して、アテがないならネオトピアもタスクも全部探せばいいというサギリの言葉に、無茶言うなよとすげないゼッド。幼子がノアのためにあんなに必死なのに、なんで君はそういうところは大人の諦め思考かな。


サギリを連れ戻しにテンプラーの地を踏んだサラ。穏便な手段を使う気は全くもってないようです。
その騒ぎに駆け付けたゼッドがついにサラと再会したところで、以下次回へ。ゼッドの視界が動揺で揺れていましたね。サラは次回でゼッドにどういう態度を取るのか、そしてそれにゼッドがどう反応するのかが楽しみです。


なんとかギリギリ放送前に感想上げられました。次の観ちゃった後だと書きにくいんですよね。