牙-KIBA- 第34話「巻き起こる戦火」

「違う! 僕はゼッドを殺したいだなんて思ってない。僕はゼッドを乗り越えたい。でも一方で、また昔みたいに一緒に生きていきたいと思っているんだ。……矛盾してるかな」


「……助けてくれたんだな。ありがとよ」
どんな時でも律儀にお礼を述べるゼッド。ヘリックの名前は覚えてませんでしたが。
隠れ家にてゼッドにウルバークスと自分の身上について語るヘリック。ネオトピアで登場したキャラクターで妹に該当しそうなのって、彼女しかいないじゃないかと思った瞬間、画面に映るキーラの痣。こういう部分で引っ張る気は全くないんですね。生き別れの兄妹で同じような痣があるってこれまたベタベタなネタ。少なくともどちらかは確実にお亡くなりになりそうです(下手すると両方)。しかし、ここで兄妹ネタを出す理由はなんなんでしょう。単なるヘリック及びキーラの行動の動機付け? キーラについては、ノアへの共感材料にもなりますし。
ヘリックの話で明かされたネオトピアとウルバークスの関係。絶対規律を犯した本人は処刑され、一族は連帯責任で辺境の地であるウルバークスへと追放されるのだと。うわ、一族まで島流しとは。それはハイラムが恨まれるのも当然のことでしょう。ということは、軽そうに見えるギンガもそういう事情の持ち主ですか。怨恨を持たれているのは明らかだろうにジャウストに危険分子となり得るウルバークスを参加させていたのは、どの程度の力を得ているのかをネオトピアは確認したかったということ?
ハイラムを倒すため協力を要請されるも言葉を濁すゼッドに「アミル・ガウルはいずれ覚醒するだろう」とヘリック。それって、アミルの引き篭りはゼッドの精神状態とは特に関係ないということ? シャードを研究し尽くしたとは言ってましたが、ちゃんと根拠があるのでしょうか。


ハイラムを襲ったウルバークス一行及びゼッドの処罰を命じられたノアとキーラ。命を受けた後もサギリのハーモニカの練習に付き合っていたり現場へ向かう途中で馬を休憩させたりと、ノアはゼッドの元へ到着するのを遅らせようとしている感じも受けます。
「僕はゼッドを乗り越えたい。でも一方で、また昔みたいに一緒に生きていきたいと思っているんだ」
ノアの中には「ゼッドの強さを越えたい」だけでなく、「また一緒にいたい」という気持ちもちゃんとあるんですね。でも、ゼッドの前だと「一緒にいたい」という部分が表に出てこないのは、一種の意地のようなものなのかなあ。
ノアの話に共感を覚えたのか、自分の境遇を語り始めるキーラ。叔父が絶対規律を犯し一族が追放されたが、自分だけはシャードキャスターとしての力を買われネオトピアに残ることができたと。シャードキャスターって優遇されているんだなあ。メインでシャードキャスター以外のキャラクターがほとんど出てこないので、シャードキャスターと一般人の比率がどの程度なのかが謎です。一般人はシャードキャスターに対して、どのような感情を抱いているのかも。尊敬? 羨望? 恐怖? そういえば、サギリの集団は一般人っぽかったですね。実際どうかは不明ですが、少なくともシャードマークの露出はなかったはず。あと、ロベス邸のじいやメイドも一般人か。


ゼッドが崖の縁で腕を眺めていると、眼下にシフティングで現れた獣人。何でわざわざあんな崖っぷちにちょこんと座ってるんだと思ったら、ゼッドにこれを目撃させるためか。隠れ家まで辿り着き、ノアがヘリックに止めを刺そうとしたところで、それを阻止するゼッド。
「何故、お前と戦わなきゃならねぇんだ。ノア、俺にはお前の考えていることが全然分からねぇ」
短期間に「追いかけてきた」やら「戦いたい」やら「憎んでいた」やら「全然分かってない」やら色々想いをぶつけられてしまっては、ゼッドが混乱するのも無理ないというか。ノアもまたここで絶対規律を持ち出してしまうから余計こじれるんだろうになあ。
ノアの行動が変化していることは見て取れるんですが、どういった心境の変化によってそうなったのかが私もいまいち読み切れないんですよね。一時に比べれば絶対規律一辺倒という感じではなくなってきた理由も疑問ですし。ノアは作画や声の演技のちょっとした違いで受ける印象が結構変わってしまうキャラクターだと思うので、それもあって彼をいまいち捉えきれないでいるのかもしれません。……うーん、何だかあまり深く考えずに、結局ゼッドのこと大好きなんだな、という認識だけ持っていれば良いような気もしてきました。


ダイアナはストゥーバの工事の進捗状況を確認。塔の中には地下へ続く通路があり、土を掘り埋まっている何かを探している様子。キースピリット? ゼッドママンもその地下を探っていたのでしょうか。


「今ここにジーモットは、ネオトピアに宣戦を布告する」
ヒューによる宣戦布告。建国記念祭のパレードに襲い掛かる獣人・ジーモット兵。対峙するキーラとエルメイダ。ヒューがアミルを持ったゼッドがいるテンプラーではなく、まずネオトピアを標的にした理由は何かあるんでしょうか。
しかし、いつもシフティングの使われ方というか仕組みというかに、どうも釈然としないものを感じるのですが、他のスペルシャードも含めてドラ○もんの便利道具的な扱いをされているもの(スムーズに話を進めるための潤滑油みたいな)に突っ込むのは野暮ですかね。


次回予告。
い、生贄ぇ!? 一体誰が? 何のために? ネオトピアの危機ということで、一時的にゼッドとノアが一緒に戦ったりとか……ないかな。ジーコは相変わらず牢屋の中のようです。


メルマガに“実は前回33話からは、スタッフの間では「○○編」と呼ばれています”とあったんですが、戦争編? まんますぎるか。じゃあ、戦乱編? んーたいして変わらないような。答えは次のメルマガに載せてくれるんでしょうか(別にクイズじゃないんじゃ)。

今日は30分前にもうビデオテープが残り少ないことを思い出して、ギリギリで新品を買ってきました。危ない、危ない。先週の時点でそろそろだなとは思っていたのにすっかり忘れてました。今あるのはGコード機能すらないデッキなので、キレイなゼッドを録るためにDVDレコーダー買っちゃおうかな〜という気持ちはあるんですが、買いに行くのが面倒臭いんですよねえ。でも、年末までに買えば3ヶ月は使えるか。