牙-KIBA- 第28話「存在の証」

「お前の言う絶対規律など守れるか! そこを退け、ロイアを返せ!」「君は全然変わってないな、カームにいた頃と。もっと大人になった方が良い」
対立するゼッドとノア。おいおいおい、そんな簡単に相手に剣を向けてるけど、君達はお互い唯一無二の親友じゃなかったのかい……。ノアはともかく、ゼッドも全くためらわなかったのはちょっとショックかもしれません。
二人の確執が生まれるのは一旦ジャウストで対戦してからじゃないかと予測していたので、思ったよりも早目でした。早目なのは別に問題ないんですが、単に対峙するだけでなく武器を向けてしまったことで、かなり唐突感を感じてしまいます。二人の対立は作品の軸となる部分なんだろうし、もうちょっと段階踏んだ方が良かったのではないでしょうか。
しかし、どうしてこうシャードキャスターの輩は血の気が多いのか。今回に限らず、戦場以外の場所で軽々しく殺傷能力のある武器を出す神経が理解し難いです。突っ込んではいけないのだろうとは思いつつも、その辺りは以前から気にかかる部分です。


ゼッドは以前ヒューに誘われてましたが、今度はハイラムに勧誘されていました。ゼッド自身がというよりも、アミルの力が魅力的なのでしょうが。ノアがキースピリットを持っていることを聞かされても、驚くことなく普通に受け止めているゼッド。タスクで再開した時にサチュラはアミルと同じ種類のものだと皮膚で感じたんでしょうか?
「僕にはむしろもがけばもがくほど、君は不幸になっていったように思えるけど」「ゼッドにも分ってほしいんだ。僕の今の強さはこの国のおかげだということを」 ここでのノアの憤りは、不幸になっていくゼッドは見たくなかったとか、絶対規律を否定される=強くなった自分を認めてもらえない、とかなんでしょうか。たぶんゼッドはカームに残ったままならノアの言うとおり、あきらめてカームと折り合いをつけない限りはドツボに嵌って抜け出せないままだったんじゃないかなとは思います。


第3試合・ロイアVSキーラ、女の戦い。キーラの胸の大きさはロイアに対する嫌がらせですか。ロイアは服のラインから見るにかなりのまな板っぷりが窺えますが、そこをからかったりするキャラクターは牙には存在しないようですね。でも、ギンガなら言いそうかもしれない。そしてまたロイアにぶたれる、と。
ロイアがトランス状態になっていたのは、呪われた子の予言と何か関係があるのでしょうか。特に理由ももなく種割れしている(種割れ言うな)のだとしたら、ご都合主義すぎて納得いかないなあ。
辛うじて勝利したものの、そのまま意識を失うロイア。病室でゼッドとサギリが一緒にいましたが、あの時のお兄ちゃんとかそういう会話はなかったですね。サギリとゼッド母が同じ出身だとしたら、サギリが母子再会の何らかのきっかけになるのかもと思うのは考えすぎ?
そうしないとしばらく出番がなってしまうとはいえ、ロイアをジャウストに出場させても意味がないのでは?と実は思っていたのですが、ノアとの接点を作ったり自分の過去を乗り越えるというイベントが用意されていたわけですね、なるほど。
結局強くなることではなく、人助けに答えを見出したロイア。それ自体は良いんですが、規律違反云々は抜きにしても、いきなり同室の患者を治療しだすのはいかがなものでしょうか。その後のネオトピア兵による拘束→ゼッドとノアの対立に持っていくためだとしても、もうワンクッション置いた方が良かったのではないかと。せめて患者が苦しむようなシーンが一瞬でも入っていれば、もう少し自然だったかなと思います。


次号予告のノアの首元は塗り間違ってる? 放送までには修正されているでしょうか。最後のゼッドは菊池さんっぽいような気がしますが、また総作監とかなのかな? なんだか未だに牙はなかなか作監さんを当てられません。
他にも書くことはありそうなんですが、29話放送前にUPしたいのでひとまずこれで更新。まだ27話の感想も追加できてないな……。