アニメディア 30周年―芦田さん追悼記事

20日夜の回顧展で展示する作品を選ぶ会、楽しかったようで羨ましいかぎり。用事が終わってから飛行機乗っても20時なら間に合うんじゃね? 一泊しないといけないけど月曜仕事休んでも支障はないだろうし、と未練がましく考えていました……。

ここから本題。今年は久しぶりにいっぱい(?)アニメディアを購入。感想を書こうとして、途中まででしばらく放置していました。

2011年7月号

アニメディア創刊30周年号。付録の「アニメディア創刊30周年記念マガジン」目当てに久しぶりにアニメディアを購入。サイズが大きくなってから買ったのは初めてです。中2の頃から15年程は欠かさず購読していたんですけどねえ。ってか、いくら特別定価といってもこの値段高すぎじゃないですか? 小中学生のお財布の味方だったメディアはどこへ。付録を付けないと雑誌が売れない時代なのかもしれないですけどね……。
別冊付録の30周年記念マガジンは、1981年から2011年の1年ずつを見開きで紹介。1年分の表紙や当時の記事、その年の作品に関わっていたスタッフの新規コメントが掲載されています。

1985年

芦田さんの「私とアニメディアと30年」コメントと85年当時の新春メッセージイラストあり。

(前略)アニメディアさん、30周年! いつもアニメーションを応援していただき、ありがとうございます。私も、たくさんたくさんイラストを描かせていただきました

85年作品でのコメントなので、残念ながらワタルには触れられていませんが。今となっては、これがアニメ誌での最後のコメントだったのでは……。「たくさんたくさんイラストを描かせていただきました」に、何だかぐっときてしまいます。
アニメ誌を購読するようになったのは92年以降なので、それ以前のことはあまり詳しくありませんが、芦田さんは露出でいえば連載を持っていたOUT、描き下ろした作品イラスト数だとアニメディアという感じなんでしょうかね。メディアで表紙は12.5回描かれています(0.5は神志那さんと共同分)。うちワタルが7.5回。

1988年

88年に来て、やっとリアルタイムで観ていた作品が表紙に顔を出すようになりました(当時小4)。
「この年の顔!」としてワタル&ヒミコが取り上げられています。掲載されているアニメキャラチャンピオンの記事、中学の頃友人に借りて読んでますね。今のようにコンビニで気軽にコピーできる環境ではなかったので(少なくとも私の環境では)、雑誌に紙を重ねてイラストをトレースしてました(涙ぐましい……)。
井内監督のコメントもあります。

(前略)今のように、ネットですぐに視聴者の反応が返ってくる時代ではありませんでしたから、毎月雑誌に載るファンの方たちの投稿文や似顔絵を見ることが楽しみであり、我々スタッフの励みでもありました。『ワタル』が多くのファンの皆さんに愛されたのもアニメディアさんのおかげと、感謝しています。

メディアは本当に『ワタル』を多く取り上げてくれたなあと思います。私なんて『2』の放送終了から1年も経ってからやっと買い始めたにも関わらず、描き下ろしイラストの記事や付録いっぱいありましたもん。

1990年

この年は『ワタル2』で4回表紙を飾っています。すげえな。放送開始2ヶ月前の2月号の段階で表紙になってるし。ちなみにシリーズ全体では8.6回表紙になっています(0.6回分は他の作品と共同)。ワタル2、パト、ナディアでほぼ1年間表紙を回しているんですが、どれも当時楽しんで観ていた作品です。

1992年

この年の6月号から購読するようになりました。吉松さんが表紙描かれている号です。ダ・ガーン、ママ4がお気に入りでした。

1997年

当時の超ワタルの記事あり。とみながさんのイラストも可愛いですね。放送局がテレ東に変わったので、テレ東が映る地域に就職できてよかったと本気で思いました。

1998年

2月号では200号記念として、表紙に歴代のサンライズキャラクター集合。ワタルとグランのキャラクターが一番前なんですが、ワタルとヒミコと虎王と海火子とラビ。いや、あの、人気的にはそうなのかもしれませんが、こういう場では主役を出してあげるべきなのでは……。ガロードとティファがいるのは嬉しい。

2000年

当時のリヴァイアスの付録ポスターあり。そうそうスポーツ新聞っぽいつくりでしたね。ああいう雰囲気の作品で、こういう記事の作り方をするあたりが、さすがメディアっぽいというか。

2003年

まさか魔ロキまで取り上げてくれるとは! メディアは2回表紙にもしてくれたし、連載コーナーもあったんだよなあ。有難いことです。

ヒミツの小部屋

いろいろコネタページ。ワタル3の付録が取り上げられていました。私が購読し始めた号の数か月前の付録だったと知り、何故もっと早く買い始めなかったのかと涙した当時。まさかここで表紙を拝めるとは思いませんでした。しかも、本文のカット描いてるの、みささぎさん(当時は陵さんか)なのではっ。うわ、ますます欲しい!!

アニメディア 2011年 07月号 [雑誌]

アニメディア 2011年 07月号 [雑誌]

2011年8月号

「あにめあいアニバーサリーブック」が付録ということで引き続き購入。
昔の常連さんのあの人とかあの人のコメントがあったりしないかなあと思ったのですが、あまり馴染みのない方の方が多かったです。残念。21世紀に入ってからもしばらく購読はしていたのですが、まともに中を開いていない時期も多かったので仕方ないですねえ。でも、ここでも別PNのみささぎさんの投稿ハガキを発見。ワタル関係で過去の雑誌とか読者参加のムックとか買うと、結構みささぎさんのイラストがあるので絵柄の移り変わりが分かって面白いなあ(という言い方は失礼かもしれませんが)と。今の商業はちょっと私の手の出せないジャンルなので、ネットで公開されてるのをそっと拝見するばかりですが……。ABmは今でも超好きです。

アニメディア 2011年 08月号 [雑誌]

アニメディア 2011年 08月号 [雑誌]

2011年10月号

芦田さんの追悼記事が掲載されていると知り購入。てっきりモノクロページかと思って、パラパラめくってみるも見当たらず、目次を確認するとこのページ数的にカラーっぽい? しかもかなり巻頭に近くてビックリしました。OUTなき今、アニメディアならやってくれると信じていました。

芦田豊雄さんありがとうございました!

見開きカラーの追悼記事。

2011年7月、芦田豊雄さんが旅立っていきました。アニメディアでは本当に本当にお世話になったんです。たぶんこの号を読んでくれている読者のみなさんが生まれる前から。少しだけ、芦田さんとの思い出のページです。

7月号で30周年を迎えたアニメディアは、記念号を作るため、現編集部はもちろん、かつて在籍したスタッフも参加して30年分のバックナンバーをひっくり返していました。その時、圧倒的な存在感と親密さで、みんなの思い出に登場していたのが芦田豊雄さんでした。我々編集部は密かに「トミー」と呼んでいました。

単なる事務的ではない、あたたかい内容の記事だなあと思います。紙媒体で目にしてしまうと、やっぱり夢ではないのか……とも感じてしまいますが。伊倉さん、林原さん、神志那さん、吉松さんのコメントも掲載されています。キャストは、芦田さんキャラを複数演じた方というセレクトなのかな。009の記事の写真の芦田さんがロン毛というところに時代を感じます。芦田さんより少し年下の自分の父親の20代の写真見たら、やはりロン毛だったんだよなあ。

渡辺敦子絶対領域

ライブの方の連載コラムでも芦田さんの追悼。モモとワタルが描かれています。ワタルが超のコスチュームというのが珍しい。推測するにナマ足が描きたかったとか……。このコラムや吉松さんのコラムを見ると、ほんわかした気持ちになります。

アニメディア 2011年 10月号 [雑誌]

アニメディア 2011年 10月号 [雑誌]