「第65回アニメスタイルイベント 吉松孝博VSサムシング吉松」レポ6

レポ内容は、記憶を頼りに書いていますので、若干間違っていたりするところもあるとは思いますが、ご了承ください(一部敬称略)。口調も適当です。  レポ1 レポ2 レポ3 レポ4 レポ5

第2部 ゲスト:西村聡さん まだ続く

時代が変われば

「〈吉松〉入りたての頃、練習でアラレちゃんの動画を50枚やったんだけど、線がヨレヨレで……。トレスって苦手なんですよね」「〈西村〉向き不向きがあるからね。中には、動画向きの人もいるんだけど」(マッドハウス アニメの作り方 動画のお仕事あれやこれ
ライブの動画の線は変わっているという話になり、昔は仕上げの人に「ライブの線はトレスに出ない!」とよく文句を言われていたそうです。他社では太いガっとした線のところをライブでは細いシャープな線だったので、トレスマシンでセルに転写する時に線が出辛かったようですが、「だってこの方がキレイじゃん」と抗っていたのだとか。「現在はデジタル処理なので、環境が変わったことによって、今求められているものの方がライブの線に近いんですよ」と西村さん。

サムシングの由来

もりもりぼっくんという作品で、謎のサムシングを追えというような回があり、そこから取ったPNだそうです(サムシングという名の由来)。その作品に出てくるまどかというキツ目の性格の小学生の女の子がお気に入りで、キツイ台詞を言う度にゾクゾクと快感を覚えていたそうです(笑)。
私はその作品を知らなかったのでアニメ作品なんだと思って聞いていたんですが、特撮だったとは(wikipedia:もりもりぼっくん)。年齢的にターゲットだったはずなのに全く記憶にありません。その時間帯の特撮作品は、田中さんが声をあてていた前番組は主題歌まで覚えているし、後番組はタイトルは忘れていてもあの少年探偵団物面白かったよなあという記憶は残っているし、それ以降は見ていなくともタイトルは全て把握しているのですが。そこだけスッポリ抜けているのは、裏番組でも見ていたのかよっぽど印象が薄かったのか……。

オモシロコレクション

西村さん曰く「原画のレベルはピンキリがあるので、作監さんによってはヒドイ原画を見ると、火を付けに行くからソイツの住所教えろ!と進行さんに迫ったりとか、かなり怒り狂うんです。気持ちはとても分かるんですけどね。でも、吉松はそういうのでも全く怒らず笑いながら修正してるんですよ。しかも、あんまりにスゴイ(悪い意味で)のが来ると、コレクションしちゃってるんです」 そういう風にポジティブに楽しめる姿勢って大切ですよね。トライガンの原作者の方が記念に原画欲しいということで倉庫に漁りに行った時、スゴイ逸品を発見して爆笑したというエピソードも出ていました。


つづく。