「第65回アニメスタイルイベント 吉松孝博VSサムシング吉松」レポ1

2011.10.24(月)19:30〜 LOFT/PLUS ONE in 新宿
新宿ロフトプラスワン、名前はよく目にしますが、実際に行くのは初めてでちょっとドキドキ。トークの出来る居酒屋って、お会計はどういう風にやるのかなあと思っていたら、番号札ごとに注文とって最後に精算という形なんですね。牙レポのカテゴリにしていますが、トークには牙の話は出てきません……。まあでも、私的には牙の延長線上で参加したということで。吉松さんと少しお話でも出来たし、楽しかったです♪
レポ内容は、記憶を頼りに書いていますので、若干間違っていたりするところもあるとは思いますが、ご了承ください(一部敬称略)。口調も適当です。

オープニング

まず司会の小黒さんが登壇し、そして、今回の主役・吉松さんも登壇。おー、初ナマ吉松さんだー! あと、ゲストが男性ばかりということで華を添えるようにとろ美さん*1が時折アイキャッチ的に出てました。
「代表作は、ベリーズ工房のCD(劇場版プリキュア主題歌)ジャケットイラストです!」と吉松さん。ベリーズ工房のメンバーとプリキュアのキャラクターを描かれたそうですが、プリキュアの方は作監修正がかなり入ってあまり自分の絵という感じがしないとのこと。
今回のトークイベントは、吉松さんのキャラクターデザイナー20周年記念ということで「キャラクターデザインを20年続けるってなかなかないんですよ。絵柄の流行り廃りもあるし、大体他の仕事(マンガ家とか監督とかコンテとか)にシフトチェンジしちゃうので」と小黒さん。
「今日は、良い話を聴くぞ!とか盛り上がるぞ!といった観客の期待がないので、ぬるい雰囲気でラクです(笑)」と吉松さん。

どうでもいい話。私は脳内で「よしま↓つ」さんで読んでいたのですが、「よしま↑つ」さんだったのですね。あと、吉松さんの喋り方、誰かに似ているなあと引っかかっていたのですが、芸能人とかではなく職場の同期でした(本当にどうでもいいな……)。

第1部 ゲスト:椎名高志さん

絶チルOP曲でマンガ家の椎名さんが登場。吉松さんとは高校生の頃、共通の友人の紹介で知り合われたそうです(サムイホノオ#11)。GS美神のアニメ、面白かったですねえ。

「愛の自由落下」上映

吉松さんが高校生の時に仲間と制作された自主制作アニメが30年弱振りに上映(作品内容はサムイホノオ2#15#16参照)。約5分で1500枚ぐらい使っていて、原画はほとんど吉松さんなんだとか。観た感想は、高校生の吉松さん、すげえええええ。オトナでもそうそう出来なくないですか、アレ。第2部ゲストの西村さんも「それなりに描ける人でも、あれは1カット分も無理だと思うよ」と。

原案は椎名さん

最初は美少女やロボが出てくる作品にしようとしていたそうですが(サムイホノオ2#7)、椎名さんに一喝されて(サムイホノオ2#14)、おっさん2人しかでないものに。椎名さん曰く「こいつら、こんなに才能があるのに、ただ庵野の後追いをしようとしているなんて! 庵野を超えるには後追いでは駄目だ!」と思ったとのこと。

おっさんゆえに

そんなワケでおっさんしか出ない内容で絵づらに華がないため、後輩に塗りを手伝わせても長続きしなく、作業は苦痛だったとのこと。原案を出した椎名さんはマンガ家になってから、アニメは共同作業なんだから、手伝ってくれる人も楽しく作業できるようなものにすべきだったのではと反省したとのこと。ある日急に思い付いて椎名さんが「あの話(愛の自由落下)、別に美少女2人でも良かったんじゃね?」的なことを吉松さんにメールしたところ、吉松さんは何の事だか分らず「椎名さんおかしくなった?と思って、当たり障りない返信をしました」。「なんだ、分かってくれたんだ!と思ってたのに違ったんだ……。おっさんの時のようなえげつない感じはなくなっちゃうけど、美少女2人でも作品としては作れると思ったんだよね。そうしたら皆も楽しいし」と椎名さん。


続く。短めですが、とりあえず1回アップしておかないと、だらだらとして書かないで終わってしまいそうなので。

*1:萌え寺のイラストなどを描かれている方。キャッチフレーズは「寺ズッキュン」らしいです