DVD 第三章 永遠の絆 4 その2


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第44話「解けない呪縛」

先日触れたアニカンR付録CDの母子トークの中で、ゼッドがサラに抗えず言われるがままになっていたことに対して吉野さんが「男の子はやっぱお母さんには勝てないのかなー」とおっしゃっていたのですが、確かに同じシチュエーションだとしても相手が父親だったならば、ゼッドはおそらく剣を交えていたのではないかなとは思います。
回想のちびゼッドはホント可愛いですね。あのしゅんとした時の表情が特に。でも、サラのあのぼんやりとした微笑みを糧としてずっと過ごしてきたのかと思うと、非常に切ない気持ちになります。やっとのことで会話できる状態になった途端、あの仕打ちだし……。

第45話「籠城の少女」

初登場のドルガー、自分は消去法でノアか?という感じだったんですが、武器や体形で気付いた方はよく観察しているなあと。記憶喪失ぐらいはあるかもしれないと思っていましたが、まさかあんなイメチェンで来るとは思いませんでした。
一人牙世界から浮いていてふわふわメルヘンな感じのミレッドですが、クライマックスに向けてストーリーもよりハードになるだけに、彼女がいることでロベスとはまた違った方向で視聴者の緊張感を軽く和らげる効果はあるのかもしれませんね。初めて外の世界に触れて喜んでいるミレッドのアオリアングルに、あの斜めスカートのデザインは下品になりすぎずにさりげなく脚を見せるためか!と下らないことを思ってしまいました。個人的な好みなんですが、やっぱりロイアも脚のラインは出ていた方が良かったな。

第46話「決断の地へ」

ゼッドVSデュケム。スピリットに人を攻撃させるのは主役という立場ではちょっといかがなものかと思いますが、その攻撃を受け止めるデュケムはすごすぎる。ゼッドがデュケムを殴り飛ばした後、攻撃を紙一重で避けてトドメの一撃という一連の動きがめっちゃ格好いいです。効果音もいい感じのタイミングで。ゼッドの気迫にアミルがリンクしていく様も燃えます。
健気にノアを心配するサギリ。あんな小さな子に「規律がなくなって一人で泣いてるかも」と言われてしまうのはどうなんだ……とも思わなくはないですが、それだけ規律に縋っているように見えたということなんですよね。ゼッドに対しては「強くなれて嬉しいんだ」的な発言をしていましたが、やはり奥底には恩人までをも巻き込んで暴走してしまった強大な力への恐怖や怯えがあって、サギリはそれを敏感に感じ取っていたということなんでしょうか。
タスク城のデザインがとても綺麗なので、もっとじっくり眺めてみたいですね。ファンブックに期待。あれはシャンデリアがモチーフかな。

第47話「迷える救世主」

46話とかもそうなんですが、ゼッドの主張はストレートで分かりやすくて好きです。聞いていて小気味よいというか。
外の世界へ出たいという同じような思いを抱いていたミレッドとゼッドの接触は、ゼッド(と視聴者)に原点を思い出させる意味合いもあったんでしょうかね。「お前が背負いきれない運命は俺が背負ってやる!」と他人に言えるゼッドは強いよなあと思います。


というわけで、次はついに最終巻。


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