アニメージュ 2006年5月号


感想を書いたと思っていたんですが、まだだったようなので。


カラー2ページ。ゼッド&ロイア&ロベスの見開き描き下ろし(原画は竹内さん)+吉野さんインタビュー。
描き下ろしは何だか珍しい組み合わせ。でも、作中では何度かゼッドとロイアがロベスのところに訊ねていったりしてましたね。そういえば、ネオトピアでのジャウストもこの三人がテンプラー代表だったんでした。ロイアは相変わらず胸の見えそうで見えない具合が際どい。

―― 『牙』ではスタジオに入った時には、すでにゼッドになっているんですか?
吉野 「そうですね。ゼッドはあまり周りのことに頓着しないので、演技をしている時には疑問に思わないんですけど、ふと我にかえると、ゼッドって解らない部分が多いなあと感じることが多いですね。シャードキャスターになりたいと言っているけど、ゼッドはまだ何者にもなっていない状態なので、どう演じたらいいかなんて考えたりもするんですよ。それがまた楽しかったりもするんです」
―― でも、スタジオに入ると…。
吉野 「ゼッドになっているんで、細かいことは気にしなくなってますね(笑)」

ゼッドは分かりやすいといえば分かりやすいし、分かりにくいといえば分かりにくいキャラクターかもしれませんね。「ゼッドはまだ何者にもなっていない状態」とおっしゃっているのが、初期のゼッドを的確に捉えてる感じだなあと。彼の目的がやっと定まるのは3クール後半になってからですしね。


この号では「オリジナルで勝負」という新番紹介記事のトップバッターとして牙が取り上げられているんですが、私にとってのアニメってオリジナル作品のイメージが強いんですよね。2000年代に入って何本か好きな原作がアニメ化されて原作付アニメの面白さというのも知ったんですが、でもそれはマンガなり小説なりの元々の原作メディアの延長線上にあるというか付随したものというか。それに、どうしたって原作と比較しながら観てしまいますからね。なので、アニメは基本的にオリジナル贔屓です。そういう意味でも牙は、やっぱりオリジナルは面白いよ!と再認識させてくれた作品でもありました。