牙-KIBA- 第40話「狙われた力」

「あんなことは二度とごめんだ。俺はあんな戦いをするために強くなろうと思ったわけじゃない」


ヒューが死とプロニモが何者かに盗まれたことをジームに報告するエルメイダ。
いつからヒューのお目付け役だったんでしょうね。エルメイダの素顔初お披露目。あの左目は視力があるんでしょうか。


ネネオトピアでの戦争などなかったかのように実に平和そうなテンプラー。
レドンド家ではロベスの帰還パーティが開催。「いつの世も戦争とはむなしさだけが残るもの」とカッコつけのロベスにうっとりする婦人に、嫉妬する旦那の図がちょっと面白い。何気にこの夫婦はよく出てくるような。しかし、レドンド家は作品が終わる頃には、財政が破綻して邸宅が取り上げられているのではないでしょうか。じいも苦労が絶えませんね。でもまあ、幸せそうですけど。
ミッキーのパン屋業は順調のようで、ついに支店を出すまでに。一体どこまでやるつもりなんだろう(笑)。彼の生き方は強さだけが全てではないということの一例なのかもしれません。ケースの中が空っぽなのは描き間違い?と思ったんですが、売り切れでしたか。おはようと挨拶しているのでまだ朝のうちだろうにすごい人気です。そういえば、脚本の古怒田さんのサイトによると、レドンド家のメイドトリオの名前は過去に実在したメイドカフェの看板娘から取ったそうで。
ミッキーのロイアとゼッドはいつも一緒にいるかのような発言に(実際そうなんですけど)、ちょっと複雑そう?な表情を浮かべるロイア。ミッキーの中では二人はデキているという認識なんでしょうかね。
審議会ではネオトピアの後ろ盾を失いタスクの脅威にどう対処していくかが議題。ウルバークスと手を組んではという意見まで出ています。何と言うか勝手だな……。


池のほとりに寝転ぶゼッドの脳裏に蘇る、ノアの苦悩にに満ちた表情。そこへ現れたジーコ
ノアで思い出すところはそこなんだとニヤリ。結局ノアに「憎んでいる」と言われたことに関しては、ゼッドはどう解釈したんでしょうね。その辺りも今後描写されると良いのですが。
やっとキースピリットについて語り出したジーコ。キースピリットは世界を変える力があり、それを集めることによってタスカーは蘇ると言われている、そしてタスカーはこの領域を創造し、また全てを滅ぼす力を持っている存在だと。全てを滅ぼし創造する……、ノアの方舟? サチュラが入っていた櫃はアークと呼ばれていましたけど、ノアの方舟って「Noah's Ark」なんですね。ノアという名はタスカーとなり得る存在だと暗示しているんでしょうか。
「ゼッド、お主はアミル・ガウルに選ばれしものじゃ。お主の判断が世界を左右すると言っても過言ではない」
以前のゼッドならば、世界がどうこう言われてもそんなこと知るかと、きっと突っぱねていたでしょう。経験を積んだ今だからこそ受け止められる重みというか。14話や19話でゼッドが問い質そうとしてもジーコが突き放していたのにはゼッドだけでなく視聴者もちょっとイライラさせられたような気もしますが、その判断は間違いではなかったということですね。でもまだ肝心のアミルのことは話してくれていない……。
ゼッドとジーコが肩を並べて釣りをする姿が可愛いです。おじいちゃんと孫みたい。


「全てのキースピリットを集め、管理することが私達タスクの目的」
タスクではキースピリットの探索を進めると共に、先の戦争で暴れていたエクスマキーナを生み出したウルバークスの科学力に着目、その力を手に入れるため幹部のデュケムが動くことに。
サブタイトルの「狙われた力」はウルバークスのことでしたか。ネオトピアは結局タスクの手に落ちた形なんですね。残った民はテンプラーに避難させなかったのか?と思いましたが、シフティングできるのはシャードキャスターだけでした。
一番気になっているブリー○加賀(仮)ことギトラはまだ出番が来ません。女性幹部はEDクレジットによるとモーリマでいいのかな。よし、これで幹部四人衆の名前は把握しました。
タスクが画面に出た時、最初にガリ城を映してから徐々にカメラが上がって天空の城が現れるのがちょっとニクい感じ。天空の城(というとラピ○タのようだ。ラピ○タは宮崎作品で一番好き)はキービジュアルの背景にもなってますよね。


そんな渦中のウルバークス、不完全だったエクスマキーナに代わり、融合したスピリットを完璧に制御するシステムがついに完成。これさえあればタスクにも負けないと強気のベンダー博士に、「強い力はいずれもっと強い力によって滅ぼされる――そんなものを作ることが正しいことなのか」とギンガ。
ギンガはこの作品においてはホント貴重な良識人ですね。謎だったギンガの出身地はタスクであることが判明。タスク幹部のデュケムとも過去に何かあったようです。初登場時にタスクは野蛮なところだなと他人事のように言っていた気がするんですが、あれは引っ掛けだったんでしょうか。


日も暮れかけて、まだ釣りをしているゼッドの元へ訪れたロイア。
戦争で多くの人々が傷付いては自分の小さな力ではどうにもならない、本当に必要なのは戦いをやめさせる力だと呟いたロイアに、「この争いをなくすためには、お主の力が必要なのかも知れん」とのジーコの言葉を思い出すゼッド。
大きな力を使って抑えるのは一時的にはありかもしれませんけれど、結局ギンガの言うように強い力はいずれもっと強い力に……ということになってきますよね。あえてギンガにそういったセリフを言わせた心意気を見込んで、その辺りの問題をゼッドと絡めてどう解決してくれるのかスタッフのお手並み拝見、楽しみにさせていただきます。
日も沈んで家路に着くゼッドとロイアの元へ駆けて来るセバスチャン。タスクの攻撃を受けてテンプラーへシフティングしてきたギンガが二人に面会を求めているとのこと。
今回はカルブ・フーの時とは違い、ウルバークスに行くのも審議会の許可が下りたようですが、お子様だけに任せるんですか。大人もついてけよ。ゼッドは「こいつには借りがあるからな」と相変わらず義理堅い。しかし、彼の成長過程の一体どこでこの義理堅さが培われたのかが気になります。
「ゼッドが救世主になれるかどうか、それはあやつがこれから何をするかにかかっておる」とジーコ。ノアのみならず、ゼッドまで救世主候補ですか。
ウルバークスの研究所まで辿り着いてタスク幹部と対峙した時、ロイアがVSキーラ時のトランス状態にも見えたんですが、単に瞳のハイライトが薄いだけですよねえ。彼女がタスク人だという設定は今後生かされることはあるのかなあ。


次回予告「囚われた思い」
アミルの覚醒ver.はやっぱりどうも笑ってしまいます。ギンガがロイアにちょっかいをかけていたのは、殺された恋人(?)に似ていたから? 彼、死なないといいけどなあ。


OP映像、差し替えはありませんでした。新EDは間に挟まっている一枚絵が週替わりで、なんてことはないか……。ゼッド一人なのはちょっと寂しい。2期OPは今月発売なのにまだCM入ってなかったですね。