牙-KIBA- 第37話「首都陥落」

「お前にとって強くなるってどういうことだ。それはそんなに大事なことなのか?」


持ち主を失ってなお暴走中のエキスマキーナVSキースピリット3体。キースピの攻撃を受けても多少の傷なら自己修復、触手を使って兵士からシャードエネルギーを奪い、更にパワーアップまでしてしまいました。本当にとんでもないもの作ったな、ウルバークス……。ヘリックの亡骸を回収しただけで、彼のしでかした事の後始末をする気はないのですか。
触手攻撃はゼッドにも及び、放出されたゼッドのシャードエネルギーをまとい、姿を変化させるアミル・ガウル。そのアミルの攻撃により、あえなく崩れゆくエクスマキーナ。まさかパワーアップで鳥型になるとは……! このあたりのシーンでなんとなく「変化(へんげ)、鳳凰!」と掛け声をかけたくなったのは私だけ……ですね。鳳凰は風を司るとされていた事もあるそうなので、アミルのあの姿はフェニックスというより鳳凰がイメージなのかな?とも思ったんですがどうなんでしょう。
これからも頻繁にあの姿になる機会があるのかどうかは分かりませんが、個人的にはやっぱり人型でいてくれる方がいいな。そういえば、アミルが赤かったことの種明かしは後日? ゼッドの怒りに反応して暴走かと予測してたんですけど、普通に言うこと聞いてましたね。


エクスマキーナを「倒したんだ!」と無防備になっているノアの後ろから攻撃を浴びせるヒュー。邪魔者がいなくなった途端、間髪入れずに即行動な性格が素敵です。駆け付けたゼッドもアミルの力が負担になったのか腕の不調で反撃できず、ノアと共にヒューに捉えられてしまうことに。
ゼッドの腕の石化(?)イベントに、よっしゃ来た!とウキウキしてしまいました。ゼッドがアミルを召還できなくなったといっても、ランボスもいるしスピリット素手で倒してるしノアも庇ってくれてるしでそれほど苦労しているようには見えなかったので、案外あっさりアミルが復活してしまって残念だったんですよね。終盤近くに来てこのイベントをやるのだから、もっと重要なポイントになるべきではないかと。やっぱそうですよね、そんな簡単に問題解決させちゃうわけがないですよね。ゼッドがこの試練をどうやって乗り越えるのかが楽しみです。ゼッドがもっともっと足掻いてもがいて苦しんで、そこから這い上がってくる姿を是非ともみせてほしいものです。


「ノア、時々不思議に思わねぇか。なんで俺達はこんな世界にいるのか、なんで戦争なんかしてるのかって」
拘束され二人だけになった講堂内で、戦争を間近に見て浮かんだ事をノアに投げかけるゼッド。強くなれたからここに来て良かったという答えるノアに、ゼッドは更に長い間くすぶっていた強さへの疑問をぶつける形に。
ジャウストでの対決以来、初めて落ち着いて会話できる状態を迎え、ここで二人の強さに対する見解の違いを出してきましたか。うーん、二人の溝はまだまだ埋まらなさそうだ。ノアがカームでは死と隣り合わせの状態で十数年生きてきたことを思えば、彼が強さを得てそれを与えてくれた絶対規律に固執する気持ちも分からないでもないかなあと。ただ、作中だと最近苦しんでいる描写が全く入らないので、観ている時に病弱設定をあまり意識しないんですよね。そのせいもあって、自分の中でどうもノアの心情を汲み取り辛いのかもしれないとも思ったり。
ゼッドの前では必要以上に意地になっているように見受けられるノアの心を、今まで経験したことを通してゼッドが変えていけるのかどうか、その辺りも今後の見所ですね。今はまだ思うところは色々あっても上手く語る言葉が見付からない状態なのかな。


崩落する建物からサギリを救ったキーラは、今度はヒューに拉致されたゼッドとノアを助けるためにジーモット・タスク軍の拠点に忍び込むことに。セバスチャンに抗議しても無駄だと悟り、テンプラーから単身乗り込んで来たロイアとも合流。ネオトピアが攻め込まれているのを上層部は隠しているようだったので、ロイアはこちらに来てビックリしたんじゃないでしょうか。どうやってシフティングしたんだろう?などと突っ込んではいけないですよね(また兵士殴り倒してシフティングルーム入り込んだのだとしたら、テンプラーの警備って……)。
二人が捉えられた部屋まで辿り着き、ゼッドの腕を見て驚くロイア。ヒューに戦力外通告されたガリは、タスカー復活のためとキースピリットを奪いに来たところで、ロイアとキーラのスピリット攻撃を受け気絶。……なんだかちょっぴりガリが不憫に思えてきました。でも、大方の予想を裏切って結構しぶとく生き残ってますよね、彼(結局は死にそうだけど)。
女性陣に助けられる男二人はちょっと情けないかも。ここ最近はずっとゼッドがロイアを助けてばっかりだったので、逆は2話以来でしょうか。凛々しいロイアも久々に見た気がします。


ジーモット・タスク軍の攻撃に徐々に突破されるネオトピアの防御壁。最後の第三防御壁も崩れ、城を囲んでいた防御システムも消滅。ノアを助けるために兵力を二分するだろうというヒューの予想通り(ヒューはノアが救世主として呼ばれたと知ってるってことか)兵を割いたネオトピアは、ついに城まで乗り込まれる事態となってしまいました。
自分の保身のためにノアを助け出そうと必死なハイラムに「救世主という存在の意味を履き違えているのかもしれない」とダイアナ。愛想を尽かしつつあるようにも見えますが、一応まだハイラムの護衛はする気のようです。しかし、ここでいう救世主の意味とは一体?


次回予告「終わりなき戦い」
またノアのハイネック塗り間違い発見。今度は細かいところですが、放送までには修正されてるかな。
ゼッドがダイアナに剣を向けているシーンはなんでしょう。ノアはお前達には渡さない!とかやってんですか?(それはどうだろう) ノアは今の状態のハイラムを見ても、やっぱりハイラム様一番、絶対規律一番という気持ちは動かないんでしょうかね。


サントラVol.1のCM
そろそろCM流れるかなーと思っていたら来ましたね。キャラソンがバックで流れるだろう事は予測していたので、変に衝撃は受けずに済みました。まあ、ゼッドのキャラソンは普通に格好良いんじゃないんですか。ロイアの曲も可愛らしくて。