アニメーションRE vol.3/APR.2006

以前に購入していたもので感想を書いていない雑誌がいくつかあるので、気が向いた時にぽつぽつ書いていこうと思います。これは7月頃にバックナンバーを手に入れました。
カラー2P。神志那監督&吉松さんのインタビュー、ゼッド・ノア・ロイア・ジーコのキャラ設定、サムシング吉松のキャラ紹介(モノクロ描き下ろし)。付録DVDには、牙プロモ映像収録。

吉松 「(ゼッドのデザインは)インパクトをつけました。パッと見の印象が、変わっていた方がいい。(中略)笑顔のデザインすらありません」
神志那 「陰がある主人公にしたかったんです。ゼッドは15歳という設定で、見ている中高生とダブらせています。僕もそうだったけど、15歳の時期にめっちゃ幸せだった人は少ない。(中略)ストレートに明るいよりも、陰がある方が何かを感じてくれるかもしれない」

最近のゼッドは可愛らしい笑顔を結構見せてくれるようになりましたが、今でも笑顔のデザインってないんでしょうかね? 途中で付け加えられたりしてるのかな。あるなら是非見たい。ノアと再会した時の嬉しそうな笑顔も、ロイアやミッキーに対する気遣いや安堵からの微笑みもどちらも好きです。特にロイアへの微笑みに胸キュン(笑)。
自分が15歳の頃はと考えてみると大きな不満等はありませんでしたが、比べるならば自分で稼いで生活している今の方が幸せだなと。成長するにつれ、自己主張も芽生えてくるし色々なことをやりたい欲求も出てくる、でもそれを実現するだけの力はまだない、中高生ってそういう中途半端な時期なんですよね。社会に出て親の保護から抜けると全て自己責任でやらなければならない分、それだけ裁量度が増すということですから。そして、同時に感じる親の有り難さ。子どもを育てるのってホントすげーやと思います。あ、なんか話ズレた。

神志那 「今回のストーリーは先まで決めていないんです。1年も続く作品で先まで決めると小さくまとまりそうで、つまらない。展開が僕らの思わぬ方向へ行く可能性を残したい。その面白さがオリジナルの良さだと思う」

果たして最後に風呂敷を上手くたためるのかどうか?ということはさておき、ここまでそれほど勢いが落ちることなく進んでいるのはスゴイなと思います。このコメントを最初に見た時には監督2作目(1作目は1クール原作物)での1年物オリジナルということもあいまって、正直不安を感じずにはいられませんでした。ごめんなさい。
原作物は原作物の良さがありますが、監督のコメント通り先の展開がどうなるかを予想しながらドキドキワクワク視聴できるのがオリジナルの一番の醍醐味ですよね。


各キャラ設定は吉松さんの簡単なコメント付き。ゼッド「マントは重く見えないように、後ろが切れています」、ノア「管理社会側の人間なので、四角いパーツで構成された制服をデザインしました」、ロイア「あややのようなデザインでと言われたのでヘソ出し」だそうです。こういうデザイン上のポイントが知れるのは非常に面白いです。
あとは吉松さんの筆描き「目付きの悪さ世界一の主人公!」ゼッドと「体の弱さ世界一のライバルキャラ!」ノアとロイアでした。