牙-KIBA- 第30話「対決」 その2

「お前を倒さなくちゃロイアを助けられないのなら、倒すまでだ!」


ロイアの処刑について告げられ、ここでやっとノアと戦う意志を見せアミルを召還したゼッド。ノアはこれを狙っていた?
生死がかかっているんだから当然と言えば当然なのかもしれませんが、瞬時に自分の感情よりもロイアを優先したところがすごいなと。それだけゼッドの中でもロイアの存在が大きくなっていると言えるのかな。
結局、ノアが勝利したものの、躊躇を捨てきれず剣先が鈍ったゼッドの隙を付いた形だったわけで、今後もやはり彼は「本気になった」ゼッドとの勝負を求めるのでしょうか。今度再び剣を交える時は、戦場なのかもしれないと思うと気が重い……。
少なくとも3クール中は二人の対立が続くのだろうと思われますが、そこを意識した上での3期EDのラストカットだったり選曲ならば、スタッフも意地が悪……いや、素敵な演出をなさいますよね。


拘置所のロイアは助けに来たサギリとのんびりお茶の時間。どうやって建物内に侵入したんだ、サギリ。
一方、テンプラーの審議会では国同士の軋轢を避けるため、ロイアの処遇はネオトピアに一任することに。こんな大事な時までジーコは欠席かよ!セバスチャンまでいないしと思ったら、わざと外されていただけでした。セバスチャンは「ゼッド、頼む。今はお前だけが頼りだ」って、自国のシャードチャンピオンは無視ですか。ゼッドもロイアが掴まったことを話していないようだし、見事なまでに頼りにされてませんね、ロベス……。
今までの様子を見るにどうもネオトピアでは絶対規律を破った場合、どんなことであっても死刑のようです。テンプラーの人々は処罰=処刑だと分っているんでしょうかね?


エルメイダの言う「生意気な坊や」と「無愛想なガキ」がどちらもゼッドのことを指してるようにしか思えなかったのは私だけではないはず。どっちがどっちを指してるのか、後のセリフを聞くまで分りませんでした。ゼッドにけしかけようとしたのを止められたから、エルメイダにとってはノアの方が「生意気な坊や」か。


次回は「野望の代償」。
野望とは誰のことを指しているんでしょうか。アミルを奪ったタスクの代表? エルメイダ? ハイラム?
心身ともに満身創痍の上アミルを奪われてしまったゼッドは、ロイアを無事奪還できるんでしょうか。たぶん、ギンガもカワイコちゃん救出のためなら協力してくれそうですが。
アミルはゼッド大好きっ子だから、すぐに戻ってくるんじゃないかと思うのは甘いのかな。ゼッドの成長をより促すにはアミルなしで一山越えるべきか。



真面目な感想はここで終了。
今回の放送は、OPの提供カットから「おおおっ」と声上げてました。EDの提供カットもちびゼッドとノアで、ありがとうスタッフ!みたいな(見事に踊らされてる?)。毎回の提供カットの部分はDVDでは味わえない楽しみです。
ゼッドとノアが後々ライバルになるという設定を最初に見て、主役の顔は好かないけどこういう性格のキャラクターが葛藤苦悩する姿はさぞかし美味しかろうと思っていたので、今回はとても堪能させていただきました。特にノアが見下ろしながら精神攻撃をしている時のゼッドの傷付いた表情が萌えます。ノアにはこれからももっとゼッドを精神的にいたぶってほしいな、とか……。
二人の対決も良かったですが、気絶した後に「ロイア……」と呟くゼッドも萌えです。ロイアを助けに行くために、あれだけためらっていたノアと戦う気になったところもポイントですね。
ちっこいゼッドはとても可愛らしくて、頭なでなでしてぎゅっとしたいです。二人の対決なら新規作画でカームの回想入らないかなー、ちびゼッドも観たいなーと思っていたので希望どおりで嬉しい。ちびゼッドの声はデスパラ役の平田さんでした。平田さん、少年声も出来るんだし(西魔女のルーンでしか知りませんが)、女性役だけなのはもったいないと思ってたんですよ。
あと、EDのCM映像が新しいのに切り替わって、「10月度」の文字は消えてました。