ワタル2 BD-BOX 感想(下)

昨日に引き続きの感想です。『1』『2』連動購入特典の応募締切は2014年12月31日消印有効とのこと。私はさっそく投函しました。神部新聞あ〜かいぶとイラストあ〜かいぶも楽しみだなあ。   →ワタル2 BD-BOX 感想(上) - 風知草

音声特典 オーディオコメンタリー

『1』に引き続き、ファン投票で選ばれた上位5話にオーディオコメンタリーが付いています。コメンタリーの中で、投票の際のファンコメントも何通か読まれているのですが、超羨ましい。私は上位に入らないだろうなと思いつつ投票して、やっぱりランクインしてなかったのでした。

第1話「帰ってきた救世主」、第28話「超ファイト!龍星丸」、第32話「ヒミコの夢はどんな夢?」

田中さん(ワタル役)&林原さん(ヒミコ役)&神志那さん(作画監督)のトリオ。コメンタリー回を事前に復習している林原さんと、スタッフの神志那さんがいることにより、ちゃんとコメンタリー感が保たれている(笑)。神志那さんの声、イベントでは何度かお聞きしたことがありますが、テレビから聞こえてくるのは不思議な感じです。
1話、敵キャラクターのツーバイオーの声って、ひんべえだったのか! はに丸&ひんべえコンビ。小さな頃から田中さんヴォイスに育てられております。「翔龍子まゆげボーボーだよね」「虎王はそれでいいけど、翔龍子の時は整えたらいいのに」(笑) 予告後の「ちょーっ」「おもしろカッコいいぜ!」は毎回録っていたんですね。
28話、暗黒空間に呑み込まれた龍神丸をワタルが単身で助けに行くエピソード。龍星丸に搭乗したワタルは頭身高めな感じで描かれていますが「一人で頑張ったから、成長して大きくなったんだね」と(笑)。主題歌担当の高橋さんがゲスト声優だったので、高橋さんの話題も。林原さんがおっしゃっていた「白い競泳水着っぽい姿でキッチンでやかんを持っている」グラビア、言葉で聞くとギャグっぽい絵面しか思い浮かびません(笑)。「バンハルが玄田さんに似ている」と田中さん。
32話、ヒミコの愛さがしエピソード。「今の子はあれがトイレだって分からないんじゃないですかね?」……! まあ、和式も少なくなりましたし、ましてやくみ取り式なんてもっと少ないのか。「カモシレーヌ」は今でも会話の中でつい使ってしまうという神志那さんに、今やってみせてと田中さん。「打合せ来週だったっけ?」「そうかもしれーぬ」的な。

第46話「そして、虹の彼方で」、終わりなき時の物語第3話「永遠の伝説」

田中さん&伊倉さん(虎王役)&高乃さん(海火子役)トリオ(またの名をコーネンキーズ)。この組み合わせは危険だ……(笑)。鉄板の台本イタズラ書きネタとあわせてデジャブ感満載。いや、面白いんですけどね。
46話は最終回。『2』から参加となった高乃さん。すでに出来上がっている輪の中に入るのが不安で、海火子は最初出番がなく見学だけしていたそうですが、「このままずっとセリフがなければいいのに」と思っていたとのこと。
終わりなき〜。翔龍子まゆげボーボーネタ再び。田中さんは閻羅王役の緑川さんのことを、閻羅王をもじって全裸王と呼んでいて嫌な顔をされていたそうで。……めっちゃシリアスなストーリーにこのコメンタリーでいいの?(笑)  ラストのワタルと虎王の再会シーン、現実か夢かどっちか分からない感じだよねとおっしゃってましたが、個人的には夢という捉え方もあるのかとちょっとびっくり。

ブックレット

イントロダクションのコロコロのコミックス、持ってたなあ。『魔神開発〜』はリアルタイムでコロコロ読んでた……はず? ブックレット掲載の本編カットを見て、すっげえ綺麗だなとまずそこでビックリ。DVDブックレットのは、白くもやんとした感じなんですよね(多分元の画質が良くなくてフィルタ処理かけている?)。

インタビュー

インタビューは、広井王子(企画協力)/富田民幸(プロデューサー)/中沢数宣(メカニックデザイン)/河本昇吾(絵コンテ・演出)/佐藤育郎(絵コンテ・演出)/竹内浩志(アニメーター)/松下浩美(アニメーター)/中 弘子(脚本家)/川崎ヒロユキ(脚本家)の9名(敬称略)。幅広い感じの人選です。

広井:子どもがプラクションで遊んでいるときって、実際には手で持って動かしているんだけど、意識としては中に乗り込んでいるじゃないですか? でもそれには手で触れられる玩具があって、そこのアニメの物語が上乗せされないといけない。そういう意味ではテレビだけでも玩具だけでもダメで、その両方に魅力があったからヒットしたんでしょうね。

ふうむ、なるほど。『ワタル1-2』の玩具はプラクション以外にも色々出ていたようですが、私ほとんど持っていないんですよ(FCソフトと携帯ゲームのみ)。後になってからそんなのあったんだと知ったぐらいで。……貧乏で玩具屋にあまり連れて行ってもらえなかったせいか。最初はタイムトラベルネタだったというのは、めいきんぐふぁんぶっく(創世伝記)の方に載っていた企画書でしょうか。そして、ここでも芦田さんの鎖骨話(笑)。

富田:『ワタル2』のときは主題歌歌手オーディションをやったんですけど、高橋由美子さんが出て来た時点で決まりでしたね。(中略)誰が見ても明らかに光っていて、もう文句なしで決定だった。

オーディションやっていたんですね。『超』のイベントの模様がラジオで流れた際、高橋さんからのメッセージもあって、わざわざメッセージ貰ったんだ!?と驚いたんですが、「(高橋さんは)『ワタル』チームとも仲が良くて、しょっちゅう顔を出しては楽しそうにしていましたね」とのことなので、それなら不思議でもないのかもしれーぬ。

中沢:他の龍神丸系の魔神は胸部と腰部のパーツが分割されているけど、龍星丸だけは胴体が丸ごとワンパーツなんです。(中略)実はこれだけデザインのセオリーが違うんです。

おお、確かに違いますね。玩具にした時のことも色々と考慮されながらデザインされていたとのことで、奥が深いなあ。魔神デザインは、新星龍神丸が一番好きです。

河本:当時の山浦社長が、「(視聴率が)10%行ったら、みんなでしゃぶしゃぶ喰いに行くぞ!」と言い出して(笑)。確か龍王丸が出る回で10%超えて、みんなで大喜びして……本当に連れて行ってもらいましたからね、しゃぶしゃぶ。

『1』の時のお話。あの時代でも平日17時に10%というのは、多分結構すごいことですよね? 一視聴者としては、面白く観ている『2』1話も、作る側としては続編のプレッシャーで色々大変だったとのこと。そして、前作と同じで良いのか変えるのかというのは、続編ものには必ず出てくる問題なんでしょうね。今だと好きな作品の続編に対して色々考えて観てしまうかもしれないけれど、あの頃は小学生だったので『1』『2』の流れは純粋に楽しんで観ていました。いや、社会人になっていた『超』でもたいして何も考えずに楽しんでたか。私にとって『ワタル』は童心に帰れる作品なんでしょうね。まあ、たまにいかがわしい見方もしているけど……。

佐藤:あんまり口うるさいタイプじゃない井内さんと、まだまだ若くて色々とバカをやりたい演出と作画のメイン連中というのは、バランスが取れていた気がする(笑)。

結構井内監督の話題が多いかな。今回、井内監督のインタビューはありませんが、他の方々のインタビューの中で井内監督像が浮かび上がってくる感じがあります。途中から入るのはスタッフさんも大変なんですね。

竹内:返事を書くにしてもすごい量なんですけど、(芦田さんは)本当にファンを大切にする方なので、そういうところはちゃんとやってる。『ワタル』に限らず、芦田さんがキャラクターデザインを担当した作品には熱烈なファンが多いですけど、そういう積み重ねで支持されている部分もかなり大きいと思いますね。

コメンタリーで、神志那さんも同じ趣旨のことをおっしゃってましたね。版権にサインを入れるお話、キャラクターグッズとかのもちゃんとサインが入っていたので、絵柄を覚えるまでどなたが描いたのか分かりやすくて良かったです(笑)。あれと『2』終盤の録画ビデオのEDテロップでお名前覚えましたもん。

松下:剣のアクションは面倒なんですよね。相手のところまで行って、ちゃんと振らなきゃいけないから。「銃にして欲しいなぁ」と思ってました(笑)。

そういえば、メインキャラクターの武器は基本剣で飛び道具はないですね。銃でドンパチだとちょっと世界観変わっちゃう(笑)。ビデオ録画できるようになったのが『2』終盤だったこともあってか、松下さんの絵柄がとても好きなんですよねえ。

中:(シバラクは)ちょっと浪花節なところがあってバカにされたりもするんだけど、みんなを上手くまとめるキャラクターですよね。

シバラク先生押しな内容(笑)。中さんは『2』では唯一の女性脚本家さんかな。バトルシーンの武器や攻撃が覚えられなくてというお話に、なるほどそういう苦労もあるのかと。

川崎:『ワタル2』全体としては、パロディ的な色合いを強めた方向性だった気がします。

忠太とホッシーインパクトが強いキャラクターでした。元ネタ知らなくても十分面白いですよね。あと、一視聴者としては面白く観ている回も、作る側としては色々大変だったエピソード第2弾。視聴者にとっては画面に映っている部分が全てだからなあ。

特典ポスター

ヨドバシカメラの店舗特典は、『1』に引き続き集合ポスター。今回は100人超えだそうですよ。すげえ。マルダルマ、祝うちわ持ってる(笑)。