虎王伝説第1巻ゲット


ライトノベル復刊プロジェクト」にて、アニメイト限定で復刊された『虎王伝説』第1巻を購入してまいりました。私にとっては、96年の『虎ブルファンタジー』以来のスニーカー文庫ですよ。最初に復刊のニュースを見た時には、本当にビックリしました。もしや、昨夏のムック(創世伝記)に芦田さんの虎王伝説のイラストが収録されていたのはこの伏線!?(そうかな?)
ライトノベル」の復刊企画なのに、最初のラインナップがアニメのノベライズ系って何か違わないか?という気がしないでもありませんが、とっぱじめに虎王伝説をもってくるそのセンスは素晴らしいと思います(笑)。角川ニュースリリースのメイト担当者のコメントの「この度復刊された4シリーズは、私の読書歴の原型を作ったものばかりです」が本当なら、担当者の趣味……?
さて、「復刊」という表現がされていたので、実際の現物はどこまで当時と同じなのか違うのかというのが気になっていましたが、奥付を見ると今年の日付で「十八版発行」となっています。パラパラと見たときに、作者紹介とリード(と言えばいいのかな?)の位置が自分の持ってるのと違うのと、井内秀治作品集に虎ブルファンタジーが抜けているのが目にとまりましたが、きっと17版時点でこの形だったんでしょうね。巻末の広告も当時のままです。作品集にヤマトタケルはあるということは、94年か95年あたりに17版が刷られて絶版になった感じ?
最初に読んだのはあまりに昔なのではっきりとは覚えてませんが、中学生になってからだったので、TVシリーズとの雰囲気の差にショックを受けたりとかは特になかったように思います。すでに『虎王伝』も刊行されていた時期で書店の本棚に一緒に並んでいたので、初めて見たとき、同タイトルの同巻でナゼ表紙が違う??と混乱はしましたが(笑)。
中身を読むのはこれからですが、気が向いたら感想も書くかもしれません。といいつつ、あとがきのところは今触れておきたいと思います。あときがきで井内さんは、虎王は呪いから解かれ元の姿に戻ってめでたしめでたしと思っていたのに、スタジオや雑誌に虎王がかわいそうという投書が相次いで戸惑った、と書かれています。これは翔龍子に虎王の記憶が残ってさえすれば、視聴者は納得できたんでしょうかね? 私はロクスリー(虎王伝のキャラクター)が好きなので、虎王伝ラストの彼の扱いには今でも納得していませんが、ワタルがロクスリーとしての記憶も持っているのならば(夢で見てたとかで)許せるのか?と考えてみるとそれもイヤで、ロクスリーはロクスリーという個人として存在してほしいと思います。とすると、虎王ファンも同じ感じなのかな。まあでも、『1』でのラストがああいう形だったからこそ虎王伝説が生まれたし、その悲劇性によって虎王人気に拍車が掛った部分もあるのかなあと、今回の復刊のニュースを見てから思ったりもしたのでした。
そういえば、メイトの特集ページでは当時の思い出を募集しているようです(6/30まで)。