芦田豊雄回顧展レポ3

秋葉原で行われている芦田さんの回顧展へ、12月28日・29日と1月6日に行ってきました。当日メール投稿した内容(2011-12-28 - 風知草/2011-12-29 - 風知草/2012-01-06 - 風知草)と同じことを書いている部分もありますが、ご了承ください。→レポ 1 / 2

メイン会場:東京アニメセンター秋葉原UDXビル4F) 2回戦 続き

キャスト映像メッセージ
先ほどの来場では全て観きれなかったメッセージを改めて鑑賞。『ワタル』からは、田中真弓さん(ワタル役)、伊倉一恵さん(虎王役)、林原めぐみさん(ヒミコ役)、高乃麗さん(海火子役)、西村知道さん(シバラク役)。『グラン』松岡洋子さん(大地役)、『ガリバー』山口勝平さん(ガリバー役)、『バイファム笠原弘子さん(カチュア役)、野沢雅子さん(ケンツ役)が登場。
田中さんは「おおあしだとよのぼり」と名乗り、おっさんぽい格好で登場(笑)。美人女優の田中真弓さんから預かった芦田さん画の田中さんの似顔絵(田中さん宅で行われた卓球大会欠席のお詫びとのこと)やワタルの生原画(ぼくの虎王第3章のジャケ画)を披露してくれました。事あるごとに「美人女優の田中真弓さん」を連呼していてその度に噴き出してしまいます。芦田さんの自宅に遊びに行った時、お二人ともお好きだという焼酎をしこたま飲み、しばらしくてからトイレに行ったところ、便器のふたの裏に“歓迎 田中真弓様”と書かれてた紙が貼ってあったという面白エピソードも。「それまでにも何人もトイレに行っていたのに、皆それを見てプっとしながら黙っていたのね」と。そして「新しい企画を考えたから向こうで一緒に作ろう」と田中さん直筆イラストの『魔神英雄伝ウダル』(笑)。最後はワタルの声で「ハッキシいって面白カッコイイぜ! 創界山で…×××……噛んじゃった(←言い方がすごく可愛い)」言い直して「ハッキシいって面白カッコイイぜ! 創界山でまた会おうぜ!」
伊倉さんは音声のみ。「きっと芦田さんは創界山みたいなところにいるんじゃないかなあ」と。昨年のワタルナイト!では芦田さんが体調不良で欠席されたため会うことが出来ず、体調が良くなったら一緒に飲みましょうと言っていたそうですが、それは叶わぬままに……。虎王の声で「そっちは綺麗なお姉さんはいるのかー? 翔龍子みたいなスカしたやつはいるのかー?」
林原さん。「ヒミコは思い出のキャラクターです。それは人気があったからとかじゃなくて、『ワタル』の世界自体が好きなんです」 芦田さん直筆のヒミコとアルのイラストを持ちながら「すごーく元気で、今にも動き出しそうでしょう!」と。最近は年賀状のやり取りぐらいだったそうですが、芦田さんが直筆で「またワタルのような作品をやりたいですなあ」と書いてくれていて、もしそれが実現したとしても芦田さんと一緒に出来ないと思うと寂しい、と。ヒミコの声で「おっさん、また一緒に遊ぶのだー!」
高乃さん。高乃さんのサインは、海火子の「海」から取ったとのこと。「芦田さん、また向こうでお酒飲みましょうね」と。「もう(ワタルは)30年ぐらい経つんでしたっけ?」とおっしゃってました。30年はもう5年くらい先です(笑)。海火子の声で「海火子だって、面白カッコイイぜ!」
西村さんは音声のみ。「芦田さんの作品は『ワタル』に限って言えば、悪役であっても憎めなくて愛嬌があって、本当の悪人はいない世界でしたね」と。他のキャストが少年少女を演じている方々なこともあって、西村さんボイスの渋さが際立ってました。
松岡さんは音声のみ。グランはリアルタイムで観ていたもののあまり詳しくない私ですが「お父さん、お元気ですか?」からの始まりには、おおっと思いました。「お父さんは、(大地達を)ワタル君や虎王君、ヒミコちゃん達に会わせたかったみたいですね。風の噂で聞きました。でも、出来ることなら、戦いのない世界で皆で遊びたいです」に、友人とこれはどういう意味……?コラボ予定があったの?スパロボ出演的なにか??と大人グランラフ画に引き続き、また首を捻っていました(スタッフさんに聞いた話ツイートで、その辺りの疑問は解消されましたが)。
山口さん。「こいこいこい、きたきたきたーっ」とガリバーのキメ台詞から始まりました。「ガリバー風に言えば、芦田マインダーはずっと心の中にあります!」
笠原さん。「イチゴが好きなことを覚えていてくださって、久しぶりにお会いした時、箱いっぱいのイチゴをくださいましたね。ずしっと重みがありました。イチゴを見ると、芦田さんを思い出します」
野沢さん。『バイファム』の他にも、芦田さんが作画をされていた古い作品にも色々出演されていたようです。「芦田さんもケンツがお好きだったと聞き、嬉しく思っています」ケンツの声で「皆も寂しがってるよ。でも仕方ないよな、じゃあな」 
公式ツイートでは、龍神丸役の玄田さんのコメントもあるとのことだったのですが、流れてないような……?と思っていたら、どうやら年明けに追加された色紙メッセージのほうだったようです。友人の「レアリティーが高いんじゃない? 10回に1回だけとか(笑)」はあながち間違いではなかった(笑)。
色紙メッセージ
キャストメッセージも豪華でしたが、縁のあった方からの色紙コーナーも負けず劣らず豪華です。
『ワタル』関係だと、シリーズ構成の小山高生さん、メカデザインの中沢数宣さん(初代龍神丸)、主題歌を歌っていたa・chi-a・chi。ライブ関係は、わたなべひろしさん、吉松孝博さん(ワタルとグラン)、只野和子さん。その他が、安彦良和さん、菊地秀行さん、韮沢靖さん、ヒロモト森一さん、藤島康介さん(何とクラマのイラスト!)、あざの耕平さん、石田敦子さん、いのまたむつみさん、笹川ひろしさん、島本和彦さん、須田正巳さん、高橋良輔さん、天神英貴さん、鳥山明さん。
ツイートで先に知っちゃってはいたんですが、まさかのa・chi-a・chiのメッセージ!!に一番反応してしまいます。もう歌手活動はなさっていませんが、色紙を貰っているということは、今でも交流があったということなのでしょうかね。


会場近くのヨドバシの書店でサンライズフェアをやっているとのことで、会場を後にしそちらへ。友人が『グラン』のムックを欲しがっていたのですが、残念ながら『ワタル』も『グラン』のもすでにありませんでした(会場に置いてあったチラシにはフェアコーナーで販売中となってたのです)。もう何年も前に発売された物なので、残り部数も少なかったのではないかと。私は発売当時に『ワタル』のは買っています。
会場ではそれほど悲しい気持ちにはならなかったのですが、ホテルに戻って部屋で一人で図録をめくっていると、じわりときてしまいました。


続く。明日のアニスタのイベント前に終わらせたかったのですが、無理でした……。