2クールを終えて

9月末で2クール、折り返しを迎えた「牙」。というわけで、今までを振り返っての雑感などをちょっと書いてみたいと思います。


牙は観始めて数話目にやってきたデュマスインパクトが強烈だったせいもあってか、最初は勢いと斜め上の展開で押していく大雑把なタイプの作品なのかな、と。でも、DVDで未視聴回を観終わって、思っていたよりは意外と細かく構成を組んでいるのかもしれない、とちょっと印象が変わりましたね。勢いがあるのは良いことだけれど、あんまり突っ走りすぎると収集つかなくなるのでは……という懸念も当初はありましたが、最近はこの様子なら大丈夫そうかなとも思えるようになりました。まあ、たった1話で長い時間をかけて積み上げてきたことが簡単に崩れることもあるわけで、そこが恐かったりもするわけですが。


初期からあるまだ明かされていない大まかな謎としては

  1. アミルがゼッドを選んだ理由 ---- 個人的にはゼッドがアミルの好みの可愛さだったからとかでも良いです(嘘)。
  2. サラの正体、そしてゼッドの父親の存在は? ---- 1話の「私を拒み、貴方を連れ去る白い翼の男」というサラのモノローグに、……親権争い? アミルがゼッド父? 正体を明かさず黙って傍で息子の成長を見守る父親というのもちょっと萌えかもと一瞬頭をよぎりました。
  3. タスクは最初からゼッドの存在を把握している? ---- 1話でカームに刺客を送りこんできて、ゼッドを標的として狙っているからにはそうだとしか考えようがないんですが、スタッフが忘れていて触れられないままになりそうな気がしないでもなく。
  4. ノアが救世主だというその意味は? ---- 公式の「ゼッドの背負った宿命ゆえ、彼もまたシャードの世界へと召還されることになる」という紹介を見るに、ゼッドがアミルに選ばれたからこそ、その対の存在としてノアが浮上したということなのかな。ゼッドがシャード世界の血が混じっているのは確実ですが、ノアは生粋のカーム人? カーム人でもシャードキャスターとして覚醒する確率はゼロではない?
  5. キースピリットとは何なのか
  6. ジーコは過去に何をやらかしたのか ---- ジーコ・セバスチャン・ハイラムあたりが当時の関係者? このあたりも力を持つことの意味が関係してきそうです。
  7. サギリ達の集団は一体何者なのか?

ざっと思いつくのはこれぐらいでしょうか。


物語が最終的にどこへ向かっていくのか未だに掴めてはいませんが、ゼットとノアの対立をなあなあで誤魔化すことなく、ぜひ最後まで描き切ってほしいです。その上でお互いを認め合うようになってくれればいいなと。そして、強さだけでは駄目だと気付いたゼッドが出す答えとはどんなものなのか、それをしっかり見せてくれることを期待しています。
願わくば、どんな形に収まるのであれ、納得のいく最終回でありますように。