芦田豊雄回顧展レポ1

秋葉原で行われている芦田さんの回顧展へ、12月28日と29日に行ってきました。当日メール投稿した内容(2011-12-28 - 風知草/2011-12-29 - 風知草)と同じことを書いている部分もありますが、ご了承ください。

メイン会場:東京アニメセンター秋葉原UDXビル4F) 1回戦

一緒に回顧展へ行けることになった友人が偶然にも同じホテルに宿泊予約をしていたので、そのホテルのロビーで待ち合わせて13:30頃会場へ。最初間違ってUDXオフィスビルエスカレーターに乗ってしまい、会場は4Fなのに5Fまで行ってしまいました(オフィスビル内は超場違いな感じでした……)。
生原画のオーラはスゴイ……!
私が行った時はそれほど混雑もなく、展示された作品をじっくりと鑑賞することができました。生原画は本当にもう色がとても鮮やかで綺麗で……!! ため息が出ます。線の細やかさにもへばりつくように眺めてしまいました。
展示作品は、やはり『ワタル』が一番が多い感じでしょうか。ワタル関係は知っているものがほとんどでしたが、『1』当時のもので初めて目にするのが2点ほどありました(図録P12/P16)。メイン会場で展示されていた中では、『2』DVD-BOX特典ポスターのが特に好きです(図録P24-25)。図録の扉にもなっている芦田キャラクター集合の横顔イラストも好き。友人が『超』(でも海火子もクラマもいる)のイラスト(図録30-31)を観て、コレ何か雰囲気が違う〜?と言っていたんですが、確かに塗りの感じが違うんですよね。他のよりもボカシがかかっているような。あと、『バイファム』で(図録P70-71)801ちゃんに似た物体が……!? この物体は本編にも登場していたものなのでしょうか。公式アカウントのツイートで『TOMMY』は展示から漏れてしまったとありましたが、『ワタル』OVA『終わりなき〜』のOUT付録ポスター(このポスター持ってます)にさり気なく混じっているのを発見。トミーやケイコちゃんはともかく、びろーん君(でしたっけ?)まで描いちゃう芦田さんのお茶目っぷりにクスリとしてしまいました。
最期の…… 
ガラスケースの中には、芦田さんの絶筆となった剣を構えたワタルのイラスト、使いかけの絵の具皿や筆、愛用の眼鏡がありました。最期のイラストは容体が芳しくなく一息に線を描いたり色を塗ったりできなくなっている状態で、それでも真夜中まで描き続けていたところを、見かねた家族の方が止められたのだそうです。作画中のお写真もありましたが、酸素ボンベのチューブが……。そんな状況の中でもワタルを描こうとしてくださったことに嬉しくもあり、辛くもあり……。でも、観ることが出来て本当に良かったです。元々この絶筆イラストは公開予定がなかったそうですが、ファンに観て貰いたいというご遺族の意向で公開となったそうです。公開してくださって、本当にありがとうございます。
ケースの中には未発表企画のラフもありました。成長したグランの3人、大地がやけにスレた感じっぽい……? 友人とこれはどういう企画だったのだろう??と首を捻っておりました。ツイートされていたドキドキする秘密というのはコレだったのですね。あと、バンダナ巻いた少年キャラクターが元気な感じで可愛かったです(ワタルとかより丸っこい絵柄)。学習マンガ的な冊子も置いてありました。絵柄だけだとぱっとは分かりませんが、書き文字はやっぱり芦田さんだなあと。こういったお仕事も過去にはなさっていたのですね。
展示はひと通り観終わったものの、もっと会場にいたかったんですが、とりあえず特別メニューが売り切れる前にサブ会場であるシャッツに行くため、アニメセンターを出ました。

サブ会場:シャッツキステ 1回戦


到着すると2組ほど先に並んでいましたが、それほど待たずに中へ入れました。席に着いたのは14:30頃。メイドさんのいるお店初体験。落ち着いた雰囲気で女性でも入りやすいカフェだと思います。入口に飾ってあったキュートなフェルトマスコットはメイドさん手作りとのことで、何てステキなんでしょう。
コメントつき原画
こちらの会場に展示されているのは、事前にあった「展示作品をみんなで選ぼうの会」でファンが選んだイラスト。それにスタジオライブの方(現在はフリーの方もいますが)のコメントがついていました。芦田キャラクター集合のアニメディア付録ポスター(図録P102)、私が購読し始めた次の号のでした。ベッド上の天井に貼っていつも眺めていたなあ。そこのコメントが神志那さんで、直接イラストとは関係ない内容でしたが「芦田さんは褒めて育てる。神志那、お前は服の皺がいい。……ビミョーだった」とあって、笑ってしまいました。入ってすぐに飾ってあったのは『ワタル』OVA『魔神山編』(図録P6)のコメントは倉田さんで「この頃、女子高生で試写会にも行っていました。思い出すと甘酸っぱいものがこみあげて来ます」と。あと、『ワタル』についていたコメントだと、『超』のクリスマス(図録P34)の江夏さん「色指定が細かくて塗るのが大変でした。今更だけどドルクがいないよ!」とか。確かにドルクいないなあとその時思ったんですが、図録でよくよく見ると虎王の後ろにそれっぽい帽子がありました。あとは、確か『タカマル』のには「新人の頃、タカマルが描かれたシャッター横の入口から入るのがワクワクしました。田中真弓さんが雑巾がけをしたりと何かと話題のシャッターでした」と吉田さん。そういえば『超ワタル』の特典映像でそんなことをやっていたような気がします。『グラン』には実行委員会の久保さんの「広井さんに会うたびにグランゾートの小説を催促している。この前も催促したが「芦田さんがいないとな……」と言われて、二度目の催促をすることが出来なかった」 それぞれのコメントを読んでいるだけでも楽しかったです。
サイン色紙
ワタル役の田中さんも初日にいらしていたようで、田中さんのサインとその横には神志那さんのワタルイラストもありました。豪華だなあ。このツイートを知っていて眺めると、より楽しいですよね(笑)。
再現メニュー

回顧展特別メニューのフシギリ1皿と創界山ケーキ2皿を注文。友人はウメとタラコがダメとのことで、その二つは私の胃袋に収まりました。知力と防御力がアップ!(3分間だけ) 事前にメニューを募集されていたので、私もフシギリや創界山や虹を模したメニューとリクエストを出したのですが、まさか本当に創界山を再現したメニューが出るとは……! ケーキはかなりのボリュームで、しばらくお腹がいっぱいでした。お昼食べてなくて良かった。
ファンの方が描(書)いたコミュニケーションノートもチェックしたいところでしたが、せっかくなら16:00からの笠原さんのトークショーも観たいと、再びアニメセンターへ(せわしない……)。


続く