季刊S VOL.14 2006 Spring

アニメーションREと一緒に注文したものですね。ストーリー&キャラクター表現の総合誌だそうで。今、1200円という値段を見て高っと驚いてしまいました。REも1000円だったしこういう雑誌は総じて結構なお値段ですが、自分の知らない作品の記事とかでもなかなか興味深い内容で読み応えがあります。


カラー3P。プロダクションデザインの帝国少年インタビュー
貴重なスタッフインタビュー。声優さんの記事も悪くはないんですが、私としてはもっとスタッフの方も取り上げてほしいなあと思っています。雑誌媒体が無理なら、WEBという手だってあるんだし(と前にも似たようなことを書いたような)。
製作会社から人材を紹介して欲しいとS編集部に依頼があって、数人推薦した中から帝国少年さんが選ばれたんだとか。そういう繋がりがあってのインタビューなんでしょうね。

(テンプラーは)自分の中では、風車とかそういう牧歌的なイメージがあったんです。偶然なんですけど、最近の風車はたくさん種類があるというのをニュース番組で見て、「ああ、ぜひとも風車を回したい」と思って。この風車は、縦長の丸い形全体が回る仕組みで、どこから風が吹いても回るんです。ヨーロッパとかにあるらしいんですよ。

自分が観始めてすぐジーモットに舞台が移ってしまったので、テンプラーの風景をじっくり見たのは14話でした。大小様々な風車が細かく回っているのが印象深くて。最初は何でこんなに風車が?と思ったんですが、公式等を読んで「風」の表現なんだ!と分かってすっきりしました。どこかで「風車は透明な風に色をつける」というような文を見かけたんですが、まさにそうだなあと思います。
牙の世界のどこかに行くのならテンプラーが良いですね。畑仕事もやりますよ。この前帰省した時も、3日半いたうちの1日半は畑仕事手伝ってましたし(農家なので)。たまには額に汗流して仕事するのも良いものです。

ジーモットの建物の煙突は)イソギンチャクですね。パッとあれがイメージで出てきて、「じゃあ赤にしよう」って。イソギンチャクって不気味な雰囲気がありますよね。

シーカーズには遊牧民がいるので、とにかく移動しているというイメージがありました。こう、風に追われているような雰囲気があって、その時にホワホワとしたクラゲをイメージして。

いつ出てくるんでしょうね、シーカーズは。あのクラゲ要塞がどんな感じで飛んでいるのか早く見てみたい。シーカーズってたぶん「seeker :(…を)捜し求める人、探求者」からきてるんだろうな。ここで引用はしませんが、ネオトピアやカルブ・フー、タスクのデザインの話も出ています。

(世界観を創るコツは)何か変なものを一個用意してそれを常識で補っていったりとか。鉄のパイプがグニャグニャしているという、あからさまに変なものを特徴として決めたら、後はそれをいかに補完していってあげるかということでしょうか。(中略)わざと変なものを設定しておいて、それを中心に据えながら形になるように作ると良くなると思います。全部が変だとわけが分からなくなってしまいますが。

ほー、なるほどなるほど。キャラクターでも変人をただぽんと出すより、常識人を隣に配置する方がより変人さが際立ったりしますもんね。


各領域のカラー設定画をもっと色々と見てみたいです。DVDのブックレットでもいくらかは掲載されていますが、ほんの一部なんだろうなあ。勿体無い。今のEDイラストも雰囲気があってとても素敵なので、ピンナップとかで欲しいくらいですよ。

季刊S (エス) 2006年 04月号

季刊S (エス) 2006年 04月号